
レンタルサーバーの再販は一部の会社は認めていませんが、大半は可能です。しかしレンタルサーバーの再販といっても、具体的にどういう事か分からないという人もいるかもしれません。
そこで再販の定義とは何か、また再販するメリットと、その際の注意点に加えてレンタルサーバー各社の再販についての対応状況はどうなっているかを詳しく見ていきましょう。
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レンタルサーバーの再販の定義とは何か
レンタルサーバーの再販の定義は、自分が契約しているレンタルサーバーのサーバー領域を他の第三者へ貸し出すということです。簡単に言うと他人から借りてきたものを、さらに他の人に貸してしまう、つまり又貸しみたいな事です。
しかし一言で再販と言っても、これは再販になるのかというような判断に迷うような微妙な所もあります。例えば「レンタルサーバーを借りて、そこでクライアントから依頼されたウェブサイトを構築する」のは再販となるのか、さらに「クライアントからウェブサイトの運営や管理費として毎月料金をもらう」という行為は再販なのか、中々判断がつきにくいです。
では実際はどうなのかレンタルサーバーを行っている会社の1つであるエックスサーバーの規約だと、顧客サイトを作って、自分のサーバーに置くのは問題ないけれども、自分が借りているサーバースペースをそのまま第三者に貸すのは又貸しと判断されて不可ということです。
しかし、再販が可能な事例として、ウェブ制作の代行業務をするにあたり、顧客サイトをレンタルしているサーバー上に構築するのは大丈夫と言うことなので、ウェブサイト制作の請負は違反ではないということが分かります。
その一方で規約では不特定多数に向けたサービスは禁止となっています。例えばエックスサーバーからレンタルしているサーバー上で、誰でもアカウントを開設してブログを作れるようなものを開設するのは不可と考えておいた方が良さそうです。
このように各社によって細かい規約があり、これらにいちいち縛られたくないという人は、全て再販可能としているような会社もあるので、そちらを利用すると良いです。
レンタルサーバーを再販するメリット
レンタルサーバーの再販をするメリットは何かというと、何と言っても自分達で自由に決められる箇所が多いということです。例えば初期費用を一切かからないようにすることも出来ますし、契約手続きも必要なしにするのも出来ます。
また販売価格も自由に決められますし、独自のオリジナルブランドとして販売するのも出来ます。さらに独自のツールとセット販売すれば、より効率的に安定収入を得られることが期待出来るというのも魅力です。このようにレンタルサーバーの再販は、1つの商売としてすでに成立しているというのが分かります。
再販したいけれども自分達だけでは不安な場合は、再販用レンタルサーバー会社を利用すると良い

いざレンタルサーバーの再販に興味があり、やってみたいと思っても、実際何から手を付けたらよいか分からないという人も多いです。そういう時は再販用レンタルサーバーの会社もあるので、これらを利用してみましょう。
こうした再販用レンタルサーバーの会社では、パートナー契約を結ぶだけで自由に第三者へと再販することが出来ます。しかも驚くのはサポート制度があり、再販するにあたって分からない所がある場合は会社で請け負ってくれます。
こうした会社も存在するので、再販したいけれども自分達だけで行うのは不安という人は、これらのサービスを利用してみると良いです。
レンタルサーバーを再販する上での注意点①サーバーに過度な負担をかけるような運用は控える
レンタルサーバーを再販する場合、どのように注意したらよいかというと、サーバーに過度な負担をかけるような運用は控えるということです。何故かというと、故意に問題があるプログラムを実行したり、サーバーに必要以上の負担をかけることで、他のユーザーに大きな迷惑をかけてしまう恐れがあるからです。
こうした行為は再販をする時に限った話ではありませんが、特に共用サーバーは自分達以外も使用しているということを考えて行動するようにしましょう。
レンタルサーバーを再販する上での注意点②利用規約を遵守する
利用規約を遵守するというのもレンタルサーバーを再販する上では重要です。利用規約はインターネットで検索をかければ簡単にヒットするので、再販をする場合は自分が利用しているレンタルサーバーと利用規約の2つのワードで検索してみましょう。
そして利用規約の再販の条項を見てみると、再販の定義と再販可能な条件が書かれているので、これらを理解して遵守することが重要です。再販可能な条件としては、「ほとんどの会社で個人が特定出来る」や「再販先と連絡可能なこと」、「ウェブサイト自体は契約者自身で管理する」等が挙げられています。
利用規約は再販先でも適用されるので、公序良俗に反するようなサイト運営は出来ません。再販先にもこうした利用規約を理解してもらうために、再販時にしっかりと知らせて同意を取っておくことが重要です。
レンタルサーバーを再販する上での注意点③電気通信事業者の届け出が必要か否かをチェックする
レンタルサーバーの中には規約の中に「再販する場合は、電気通信事業者の届け出を行う必要がある」と記載されている所もあります。電気通信事業者とは法律で規定する電気通信事業を営業する時に必要となるもので、それに該当する場合は届け出を行わなければなりません。
その為再販を考えている場合は、法律違反にならないように自分がレンタルしているサーバー会社の規約を細かくチェックして、再販時にこの届出が必要か否かを確認しておきましょう。
レンタルサーバー各社の再販の対応状況とは

一言でレンタルサーバー会社と言っても様々ですが、各社の再販についての対応状況はどうなっているかを確認しておきましょう。まずエックスサーバーは条件付きで再販を認めています。またロリポップ!やカラフルボックス、ミックスホストにコアサーバーは全面的に認めています。
その一方でヘテムルは再販を一切認めていません。このようにレンタルサーバー会社を色々と見てみると、意外と再販に寛容な所が多いので、再販を考えているのであれば、全面的に認めているような所と契約しておくと良いです。
レンタルサーバーを再販するメリットは色々あるので、興味がある人はチャレンジしてみると良い
レンタルサーバーを再販するメリットは、自分達で再販時に販売価格や初期費用、契約手続き等自由に決める事が出来るという点です。その一方でサーバーに過度な負担をかけるような運用は控えたり、再販先にも公序良俗に反するサイト運営をしないように同意させておく等利用規約の遵守が必要です。
レンタルサーバーの再販を認めているサーバー会社は多いので、興味がある人は安定収入のためにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。