レンタルサーバーとはどんなサービス?ログイン方法など基本から解説

ホームページやインターネットサービスを開設するには、レンタルサーバーは欠かせません。ですが、レンタルサーバーとは何か、よく知らない人も多いのではないでしょうか。今回はレンタルサーバーについて、その役割、種類、ログイン方法など、基本的な事柄を解説します。

レンタルサーバーを利用しようか検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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レンタルサーバーとは何?サーバーの役割を解説

レンタルサーバーとは、その名の通り、サーバーを貸与するサービスです。サーバーとは、ホームページの開設などに用いられる情報を、保管する機器やシステムのことを指します。インターネットを用いてホームページを見るとき、表示される情報はすべてサーバー内に保管されているものが用いられています。

ホームページに限らずブログやSNSなど、インターネットを用いたサービスはサーバーがなければ開設できません。もちろんサーバーは自分で設置することも可能です。しかし、そのためにはサーバー本体となるコンピューター機器、安定したインターネット回線、初期設定や保守管理できるだけの専門知識が必要です。

また、サーバーはインターネット上の悪意ある攻撃にさらされやすいので、セキュリテ対策も欠かせません。これらをすべて自前で担うとなると、費用のみならず大変な労力が必要です。そこで、ホームページやインターネットサービスを開設する場合には、レンタルサーバーでスタートするのが一般的となっています。

レンタルサーバーを使えば「ホームページやブログの開設」「独自ドメインを使ったメールアドレスの発行」「インターネットサービスの運営」などができます。

レンタルサーバーにおけるドメインとは?

レンタルサーバーでは「ドメイン」という言葉がよく用いられます。ドメインとは、ネットワーク上で接続先を指定するために使用される名称のことです。いうなれば、インターネット上の「住所」のようなものです。URLあるいは(ホームページ)アドレスとも呼ばれることもあります。

ドメインがなければ、インターネット上でのサービスを開始できません。なお、ドメイン名を作成する場合は、なるべく覚えやすく分かりやすいものを作るようにしましょう。おすすめは「ホームページなどの名が含まれたドメイン」あるいは「内容が一目でわかるドメイン」です。

レンタルサーバーは4種類

レンタルサーバーには「共用サーバー」「専用サーバー」「VPS」「クラウドサーバー」の4種類のタイプがあります。「共用サーバー」とは1つのサーバーを複数の契約者で利用するタイプのレンタルサーバーです。低コストで利用でき、さまざまなサービスが期待できるので、サーバー管理の知識があまりいらないというメリットがあります。

一方で、ほかの利用者がサーバーに高負荷をかける使い方をすると、その影響を受けやすいという問題があります。「専用サーバー」は、1つのサーバーを1契約者が丸ごと利用するタイプです。ほかの利用者の影響を受けずにサーバーが使えますが、費用が高くなるというデメリットがあります。

「VPS(仮想専用サーバー、Virtual Private Server)」は1つのサーバーを複数の契約者で用いるタイプです。ですが、それぞれの利用領域を仮想化して独立させているので、まるで専用サーバーのような使い勝手になっています。

低コストでカスタマイズ性が高いサーバーです。しかし、設定や運用には高度な知識が必要になります。「クラウドサーバー」はVPSのように仮想領域を割り当てるサーバーです。サーバーの容量やスペックを自由に変更可能です。

一般的に従量課金制のため、費用の見通しが立てづらいといった問題があります。さらに管理や運用に専門知識が求められます。

レンタルサーバーの選び方のポイント

レンタルサーバーを選ぶ際に重視したいポイントは5つあります。1つ目は運用実績です。レンタルサーバーは安定的に使えることが大切。そのため、問題を起こすことなく長期間利用されているレンタルサーバーがおすすめです。

もし、トラブルが起きた場合にも、長期間運用されているサーバーは解決方法が見つけやすいといったメリットもあります。2つ目は表示速度の速さ。表示速度の早いレンタルサーバーは、大量にアクセスが合った場合にもでも、安定的に運用ができます。

SEOにおいても表示速度の速さは重視されているポイントです。

3つ目はマルチドメイン対応であること。マルチドメイン対応でなければ、ブログやホームページを新しく追加したいときに困ります。4つ目はサポート体制が充実していることです。万が一、サーバー上にトラブルが起きたとき、ユーザーからできることは多くありません。

そんな場合に頼りになるのがユーザーサポートです。メール・ホームページの入力フォーム・電話・LINEなど、複数のサポート窓口を設けているレンタルサーバーがおすすめです。

レンタルサーバーの契約の流れ

レンタルサーバーの利用契約は、インターネット上でするのが通常となっています。利用する会社によっては手続きが幾分か異なりますが、一般的な契約の流れは次のとおりです。最初に、申し込みフォームにアクセスし、必要事項を記入します。

次にレンタルサーバーの利用プランを選択してください。ここまでが済んだらドメイン名の登録に移ります。多くのレンタルサーバーでは、ドメイン名の登録を契約時に済ませます。そのため、契約に先だってドメイン名の候補を考えておきましょう。

なお、既に利用されているドメイン名を取得できません。ドメイン名を登録したなら、最後に支払情報を入力します。あとは設定完了の通知を受け取れば契約完了です。

レンタルサーバーへのログイン方法

レンタルサーバーには、ログインページが設けられています。まず、ブラウザーなどからログインページのURLにアクセスしてください。次に、ドメイン名(契約者が製作したドメインの名前)・ユーザー(ログイン、契約者)ID・パスワードを入力します。

パスワードは契約時に設定したものを使います。個別ユーザーがログインする場合は、個別のユーザーIDを入力してください。なお、レンタルサーバーのアカウントは、契約者アカウント・ドメイン管理者・サイト管理者・一般ユーザーの4種類に分けられているのが通常です。

それぞれのアカウントごとにレンタルサーバーの操作範囲が異なります。ドメインが日本語の場合、ピュニコード(Punycode)に変換されたドメイン名を用います。ピュニコードとは、国際化ドメイン名の文字符号化方式のことです。

ピュニコードによって変換すれば、ユニコード(Unicode)で記されている多言語ドメイン名を、DNS(Domain Name System)で使用可能な文字列(アルファベット・数字・記号)に置き換えることができます。

ホームページやブログに必須のレンタルサーバー!基本を押さえて運用に役立てよう

ホームページやブログを開設するには、そのデータを保管するサーバーを用意しなければなりません。レンタルサーバーはサーバーの貸与サービスです。インターネットを通して利用や契約ができます。ログイン時にはドメイン名やユーザーIDが必要になるので、契約後は忘れないように注意しましょう。

レンタルサーバーの知識はサーバーを用いる上で大切です。基本をおさえてサーバーの運用や管理に役立ててください。

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