
レンタルサーバーにはさまざまな種類があり、利用する前に知識を身に付ける必要があります。種類とそれぞれの特徴を理解していると、レンタルサーバーの業者を選ぶ時にも役立つでしょう。これから、レンタルサーバーの特徴とメリット・注意点を種類ごとにご紹介します。
また、選ぶ時のポイントもご紹介しますので、参考にしてみてください。
合わせて読む:レンタルサーバーの再販の定義、また再販するメリットと注意点とは何か
レンタルサーバーとはどのようなもの?
ブログやホームページの情報を保管できるものをサーバーといいます。そのサーバーを借りる場合に利用するのが「レンタルサーバー」です。サーバーは自分で運営することもできますが、専門知識が必要で、管理や運営が難しくなります。
そこで、すでに運営されているレンタルサーバーを利用する場合が多いのです。レンタルサーバーではブログやホームページの運営だけでなく、サービス提供やアプリ・ゲームの開発、メールアドレス運用もできます。
レンタルサーバーの種類1「共用レンタルサーバー」

1つのサーバーを複数ユーザーで利用するのが「共用レンタルサーバー」です。初心者や低コストで借りたい人に向いています。一般的なレンタルサーバーは、共用レンタルサーバーを指すことが多いでしょう。共用レンタルサーバーのメリットは、利用料金が安いことです。
業者にもよりますが、月額で1,000~5,000円ぐらいになります。また、初期費用も安く、導入しやすいことが特徴です。
パソコンやスマートフォンなどの機器があれば、専用のサーバー機器を購入する必要もありません。そして、管理は運営会社が行うため、自分自身で管理やメンテナンスをしなくもいいことがメリットです。共用レンタルサーバーを使う際には、使用量を気にしないといけない場合があります。
多くのユーザーで共用しているため、大きな負荷がかかった時に動きが遅くなることが注意点です。
また、自由にカスタマイズができないこともあり、設定にも制限があります。ただし、背景や文字のフォントなどは多くの種類が用意されていて、ブログやホームページを運営する上では十分でしょう。
レンタルサーバーの種類2「専用レンタルサーバー」
1人のユーザーが1台のサーバーを独占できるのが「専用レンタルサーバー」です。他のユーザーの影響を受けないため、稼働が安定しています。専用レンタルサーバーのメリットは、負荷がかかる運用や多くのアクセスにも対応できることです。
サイズが大きい画像や動画も負荷を気にせずに載せられます。規模が大きいWebサイトやECサイトなど、専用レンタルサーバーはビジネス向けになるでしょう。顧客管理システムを使っている時も、共用サーバーではなく専用レンタルサーバーが推奨されています。
また、自由にカスタマイズでき、設定も独自のものを採用できることがメリットです。専用レンタルサーバーの注意点は、利用料金が共用レンタルサーバーよりも高くなることです。月額で1~3万円になります。定期的に使うため、専用レンタルサーバーの料金をしっかり予算に入れておきましょう。
また、サーバーを構築する初期費用や時間がかかり、専門知識が必要になります。ユーザー自身が定期的にメンテナンスもしなくてはなりません。
レンタルサーバーの種類3「VPSレンタルサーバー」
1台のサーバーに仮想サーバー領域を設定し、複数ユーザーで共用することを「VPSレンタルサーバー」といいます。別名が「仮想専用レンタルサーバー」です。サーバー領域を区切ることで、他のユーザーの影響は受けにくくなります。
VPSレンタルサーバーのメリットは初期費用や月額料金が専用サーバーよりも安くなることです。カスタマイズの自由度も高く、負荷がかかることもできます。ただし、専用サーバーを利用する時と同じぐらいの専門知識が必要です。
定期的なメンテナンスもユーザー自身で行います。
レンタルサーバーの種類4「クラウドレンタルサーバー」
1つの仮想サーバーを1人が独占して利用できるレンタルサーバーが「クラウドレンタルサーバー」です。VPSレンタルサーバーとの違いは、カスタマイズの自由度がさらに高いことでしょう。VPSレンタルサーバーはあらかじめ決められたプランから選択します。
しかし、クラウドレンタルサーバーはメモリやCPUなどのスペックを自由に選べるのです。小規模でビジネスを立ち上げた際のホームページ、アプリやゲームのWeb開発などで利用されています。利用料金は月額制もありますが、従量課金制が多いです。
ただし、運営や管理をする専門知識が必要になります。
レンタルサーバーを選ぶ時のポイントとは?
レンタルサーバーを使用する際には、利用目的を明確にすることが大切です。そして、ブログやホームページの規模や予算に合わせたものを選びます。基本的にレンタルサーバーは長期的に利用することが多いです。よって、長く利用できる予算や業者を選ぶことが大切でしょう。
レンタルサーバーの業者を選ぶ時には、最初に利用実績を確認します。利用者数や運営実績が多い業者は、信頼できる可能性が高いからです。多くのユーザーが大きな問題もなく使い続けていることは、信頼に繋がるでしょう。
サポートが充実しているレンタルサーバーを選ぶのもポイントです。ユーザー設定や仕様の変更をする際、説明やサポートをしてくれる業者があります。また、電話でサポートする業者だと安心できるでしょう。よって、サポート対応は電話とメールが使えて、365日24時間問い合わせできる体制を整えているところを選びます。
さらに、レンタルサーバー内でトラブルが起こった際の保険として、バックアップ機能があるサービスを選ぶことも重要です。自動でバックアップをとるレンタルサーバーもあります。レンタルサーバーでは稼働を安定させるために、処理速度や表示速度を意識することが大切です。
高速処理に対応しているものだと、安心してブログやホームページを運営できます。画像や動画を掲載する場合や多くのアクセスが期待できる時には、高速処理できるレンタルサーバーを選びましょう。多くのアクセスがあっても、表示速度が遅い場合やエラーになると、アクセス数は減ってしまいます。
SEOでも表示速度は需要な指標になるため、速度や安定性が重要なのです。
利用目的に合ったレンタルサーバーを選ぼう!
レンタルサーバーは月額料金がかかることも多く、予算を設定し、利用目的に合わせたものを選ぶことが大切です。個人で利用する時は共用サーバー、ECサイトや顧客管理をする場合は専用レンタルサーバーが多く利用されています。
また、共用サーバー以外は管理や運営の専門知識が必要になるため、その知識の習得も重要になるでしょう。これを参考に、合うレンタルサーバーを見つけてみて下さい。